有名イベントの公式飲料水になるまで。温泉飲料水のリブランディング。
EMINERS / JOOL株式会社

( OUTLINE )
もともとは「ことほぎ」という名前で展開していましたが、もっと幅広く認知度をあげる展開へ。
そこで、ブランド名やパッケージを見直すリブランディングを実施。
その結果、現在では大幅な売上増を達成し、多くの支持を集める人気商品へと成長しています。
( BACKGROUND )
SNS施策より前に必要だった、“信頼される土台”づくり
最初にいただいたご相談は、「SNSを活用して商品認知度を上げ、売り上げを伸ばしたい」というものでした。
詳しく状況確認すると、SNSマーケティングの前に、ブランディング目線での改革をする必要性が見えてきました。
水をイメージした複数種類のパッケージ展開や、デザインはスポーティな表現でした。
また、温泉水を飲むという習慣が若年層にはあまり馴染みがない為SNSでの展開は果たして正解なのかどうか。
こうした課題を踏まえ、単なる販促ではなく、ブランドのあり方そのものを見直すプロジェクトが始まりました。


( PROCESS )
1.リサーチとターゲティング
まずは水を知ることから始めます。温泉水として市場に出回っているものは健康訴求が中心で年配層に向けてのブランド展開が多く見受けられました。ミネラルや主成分をもっと分析して他商品との差分を洗い出します。
そこで、成分の特徴を活かした美容に興味のある若い層に向けたターゲティングに路線変更することにしました。
2.「ことほぎ」から「エミネラス」へ
ミネラル豊富な温泉水を訴求できること、また、キャッチーで覚えやすく、若年層にも刺さるような名称を探っていきます。
最終的に、素晴らしいミネラル水の意を表現する造語「EMINERS(エミネラス)」が採用されました。
3.温泉水の魅力を伝えるパッケージへ
旧パッケージでは、新たなターゲティングとは異なる為パッケージデザインも刷新。
温泉水のもつ「地熱から湧き出す自然の力」と、「美容や透明感」を感じさせる、ピンクとブルーをベースにしたグラデーションをキービジュアルとし、若年層にも手に取りやすい印象に仕上げました。

4.マーケティング戦略による認知拡大
このプロジェクトのきっかけにもなったSNSマーケティングが、ここからようやくスタート。認知度を上げる為「EMINERS(エミネラス)」を知ってもらうことから始まります。SNSマーケティングだけではなく「売れること」がこのプロジェクトのゴールなので幅広くマーケティング戦略を組み立て年間計画を実行していきます。


( RESULTS )
信頼と共感が生んだ、目覚ましい成長
リブランディング前に比べ、今ではエミネラスは温泉水として知名度あがり
各スポーツ業界や美容業界で注目を集めている飲料水に成長しています。
特徴づけたボトルデザインがSNSで話題となり、インフルエンサーの投稿も増加。
Amazonや楽天などでも好調に売り上げが推移しています。
また、企業への信頼性が高まったことで、格闘技団体やBリーグチームへのスポンサー展開も実現。
アスリートが飲む温泉水として認知が広がり、新たな需要も生まれています。
小さなきっかけから始まった、温泉水のリブランド展開。
変わり続ける市場や価値の中で、長く愛される存在であるために、ブランドの挑戦は続いていきます。